【診断士】短期で合格したい!1年足らずで合格した体験談とオススメ勉強法

難関

診断士って、役立つと言う人もいれば意味ないという人も。難しそうだし時間かかりそうだし、真剣に勉強するか悩みますよね?

この記事では、残業60h程度のSE(資格マニア)が、診断士に年明けからチャレンジして年内に合格したときの体験談を踏まえて、どんな人にオススメするのか・独学で合格できるのか・どんな勉強方法をオススメするのか、をお伝えします!

  1. 最初にお断り。1次試験は3科目の免除あり
  2. 「診断士を勉強するメリットて何?」実務を振り返れて知識を拡充できるよ!
  3. 「診断士って難しい?」経営・法務・ITいろいろと問われる点で難しい
    1. オススメしない人
    2. 難しいのは事実
  4. 「独学でも大丈夫?」可能ではある。けど動画は視聴しよう!
  5. 「勉強方法はアウトプット中心?」まずはインプットを大切に!
  6. 「アウトプット軽視でいいの?」財務とか経済はアウトプットも当然やる!
    1. 財務・会計、経済学・経済政策
  7. 「どんな勉強したの?」テキスト+動画視聴が中心。財務とかは別!
    1. 1次試験
    2. おまけ(受験1次)
    3. 2次試験
  8. 「今オススメの勉強方法は?」短期合格なら予備校利用だけど。。
    1. ⓵ガチでチャレンジ(絶対に合格したい)+時間を作れる・お金もある・通学できる
    2. ②ガチでチャレンジ(絶対に合格したい)+時間を作れる・通学できない(しない)
    3. ③ガチでチャレンジ(絶対に合格したい)+時間を作れない
    4. ④合格レベルには達したい
    5. ⑤ざっくりと勉強したい
  9. 【補足】オススメ勉強法【診断士】
    1. 勉強場所を考慮していない
    2. 紙媒体を主に推している(持ち運びしにくい)
      1. スタディング
  10. 受験科目の留意点
    1. 企業経営理論の留意点は?
      1. 2次対策
    2. 運営管理の留意点は?
      1. 2次対策
    3. 経営法務の留意点は?
    4. 中小企業経営・中小企業政策の留意点は?
    5. 財務・会計の留意点は?
    6. 経済学・経済政策の留意点は?
    7. 経営情報システムの留意点は?
  11. (おまけ)口述試験
  12. 「診断士以外にオススメする資格は?」個人的にはFPがオススメ!
  13. まとめ(診断士に短期で合格したい!1年足らずで合格した体験談とオススメ勉強法)

最初にお断り。1次試験は3科目の免除あり

最初にお断りしておきます。タイトル詐欺みたいに捉えられたくないので。

タイトル自体は正しいのですが、クスノキは1次試験を3科目も受験していません。具体的には、財務・会計、経済学・経済政策、経営情報システムが1次の免除

それぞれ何らかの試験に合格しているから免除になっていて、一応の知識は有しています。

また、いろいろな資格試験に合格しているので、勉強ノウハウはあるつもり。

ですので、1次試験の勉強法も含めて、記事を参考にして頂けると幸いです。

もちろん、2次試験は普通に受験していますし

よろしくお願いします!

「診断士を勉強するメリットて何?」実務を振り返れて知識を拡充できるよ!

なぜ診断士を受験するんでしょう?

「診断士なんて意味ないよ」という意見を聞いたことありませんか?

その理由は大抵の場合、診断士に独占業務がないこと。弁護士とか会計士とか税理士とかは独占業務がありますからね。

また、言い方を変えると、コンサル業務やるのに診断士資格は必要ないから、とも言えます。

たしかに、上記の意見も、もっともです。

でも、何もコンサル業務と診断士資格とを短絡的に結びつける必要もないでしょう

診断士資格を取ることで昇給とか評価が上がる職場にいるのなら、診断士の価値はあるでしょう。

経営企画部に配属・異動するのに有利になる場合も同様です。

年齢を重ねると、業務の範囲が広がったり難しくなったりします。診断士は企業経営理論をはじめ、幅広い知識を学べます。そのことが助けになるかもしれません。

また、年齢を重ねると、自ずと大なり小なりマネジメント業務に携わるでしょう。これにも企業経営理論の知識は役に立つはずです。

コンサル業務をやっている方も、体系的に知識を学ぶことで、自身のやり方に自信を持てたり、改善のきっかけを持てたり、メリットはあるのではないでしょうか。

なんちゃってコンサルが多い時代、診断士であることは外部からの一定の信頼・評価にも繋がるでしょう。

ちなみに、クスノキは診断士を入社5年目(2002年)あたりに一度、勉強しています(1次試験に合格。2次試験は諦めて未受験)。

入社4年目からサブリーダとして、協力会社の人たちを管理する必要がでてきました。

クスノキは、いわゆるカリスマ性がないので、どうやったら引っ張っていけるのか、悩んでいました。

強烈なリーダーシップを発揮できなくても、協力会社の人たちと協調して、納得感を与えながら作業することを試行錯誤していました。

このとき、診断士の資格を勉強したわけです。現場で作業して感じていることが、企業経営理論などで裏付けられることも多く、自信を持てたものです

また、当時は助言理論という科目があって、詳細の内容は忘れましたが、コーチング理論なども学べて、その後の開発リーダ業に大いに役立ちました

その時点で診断士の2次試験合格は果たしていないのですが、勉強すること自体が有益だったことは自信を持って言えます。

明確なメリットがない場合でも、今までの仕事の振り返り・今後への備えのために、様々なことを学べる診断士の勉強を検討してみてはいかがでしょう?

(ちなみに、2017年に再チャレンジしたのは、多様な業種の人と交流できることをメリットに感じたため。会計事務所への転職・将来の独立を見据えていましたから。こういうメリットもあります。)

「診断士って難しい?」経営・法務・ITいろいろと問われる点で難しい

という感じで、診断士の勉強を勧めてみました。

やってみようかと感じて頂けたなら幸いです。

オススメしない人

でも、みんなにオススメするわけではないです。

例えば、普通の会社の、普通の部署の、部下のいない社員の場合とかは、まだ取り組む必要はないでしょう(経営企画の人とかは体系的に学んでおいた方がいいかもしれません)。

というか、まずは目の前の業務に集中して、そのスキルアップに努めましょう!

クスノキはSEでした。SEは仕事をしない・できない人がすごく多い業界です。できる人に頼りっぱなしのベテラン・若手だらけです。

そういう業界にいたので強く思うのですが、まずは自身のスキルを高めることに集中しましょう。

そして、当たり前の仕事ができるようになったし、この先、どうしようか、というタイミングで診断士の勉強を考えてみてはいかがでしょう?

難しいのは事実

診断士が難しいか・易しいか、どちらかで言えば、明らかに「難しい」。普通の社会人が目指す資格としては最高峰レベルではないでしょうか。

まず、2次試験まで含めると、勉強期間は1年超となるのが通常です。その間のカリキュラムはかなりキツキツです。

しかも、勉強する科目は多岐にわたります。これだけ多岐にわたる試験って診断士だけではないでしょうか。

多岐にわたるということは、どんな人でも、馴染みがない分野を勉強しないといけない、つまり、骨が折れる、ということです。みんな同じ条件ですけどね。

クスノキの場合、「企業経営理論」なんかは初学とは言っても、普通に会社員をしていれば、何となくは馴染めました。

でも、「経済学・経済政策」とか「経営法務」とかは全くの謎分野です。頭の中で「?」だらけでしたね。

というわけで、診断士試験に挑むには、それ相応の覚悟は必要でしょう。

すみません。正直者なので「簡単!みんなにオススメ!」とは言えません。

「独学でも大丈夫?」可能ではある。けど動画は視聴しよう!

では、どう勉強しましょう?

調べてもらうとわかりますが、予備校を利用すると、それなりに費用がかかります

では、独学でいけるのか?

まず、独学の定義を明確にしますね。昔ながらの独学、つまり、テキスト・問題集のみの書籍だけの学習なら、まず無理、続かないでしょう

これを、動画とか音声とかを無料で利用する、に拡大します。

YouTube時代前なら「無理」と答えるところですが、今は、いけます。

ただ、これは将来的にもOKかはわかりません。理由はYouTubeで講義を提供してくれる奇特な業者は数少ないから。いつ中止されるか、わかりません。

ちなみに、クスノキは、このYouTube動画を利用しました。

だから、結論は「YouTubeで講義が提供されていれば、独学でもいける」。

「勉強方法はアウトプット中心?」まずはインプットを大切に!

クスノキは完全にインプット重視派。

インプットしなくてアウトプットできるわけないでしょ」とヒトには言っています。

よく「過去問を繰り返すだけで受かる。インプットは不要」という人がいます。

でも、それは、簡単な資格の場合か、その過去問題集の解説が秀逸で、それがインプットの役割を果たしてくれているか、のどちらかです。大抵は。

インプットが曖昧な状態で、正誤問題を闇雲に解いたところで、知識がごちゃまぜになるだけでしょう。

それに、ある論点を一つ覚えればいいだけなのを、わざわざ微妙に異なる・類似の問題を何回も解いても、時間が無駄なばかりか、混同するリスクを孕むだけでしょう。

ということで、インプットを重視することを原則、オススメします!

「アウトプット軽視でいいの?」財務とか経済はアウトプットも当然やる!

では、アウトプット軽視でいいのか?

それも違いますね。

実はクスノキは、診断士試験の1次試験の4科目(3科目は免除)について、問題集も模擬試験も過去問もアウトプットは全然やっていません

他の資格試験でも、例えば宅建とかは、アウトプット全然やっていません。

でも、クスノキは資格試験慣れしているだけで、イレギュラーです。絶対に真似しないでください。

実際、クスノキが受験時にアウトプットをやらずに後悔したことがあります。

それは、十分に勉強した割には、企業経営理論と運営管理の2科目の点数が伸びなかったこと。

逆に、経営法務と中小企業経営・政策の2科目は、勉強量の割に、かなり点数を稼げました。

もし、模擬試験や過去問を通じて、勉強量と点数の関係を知っていれば、より効率的な勉強方法を採用することができたでしょう

特に、合格点ギリギリで戦う人は、絶対、アウトプットをやって、その結果を勉強方法にフィードバックしてください!

財務・会計、経済学・経済政策

さて、クスノキの受験科目に、財務・会計、経済学・経済政策が含まれていません。

他の科目は最低限のアウトプットだけでも足りる可能性はありますが、この2科目はアウトプット必須です!

インプット重視ではありますが、軽くインプットしたら、すぐに問題を解きましょう。そうすることで、問われる論点がわかります。つまり、どこをインプットすべきか把握できます。

そして、把握した論点を改めて精緻にインプットします。で、またアウトプット。インプットできたことを確認します。

この流れが大事です

この2科目はインプットだけやってても点数が伸びません。

特に、財務・会計は2次試験の科目でもあるので、絶対、アウトプット重視して、得点を稼げるようになりましょう。

「どんな勉強したの?」テキスト+動画視聴が中心。財務とかは別!

まず、予備校を利用しました。TACの1.5年コースのwebです。翌年の合格を目指すコースです。

でも。

1次試験は4科目だけでいい。となると、「今年の合格を目指せないか?」と思ったわけです。

急遽、その年の受験プランを考えることにしました。

1次試験

受験科目は4つ。企業経営理論、運営管理、経営法務、中小企業経営・中小企業政策(以下、中小経営・政策)

まず、クスノキが重視するインプットをどうするか?これが一番、重要です。

経営法務、中小経営・政策は、TACのコースで視聴できます。だから、他をどうするか?

調べると、早稲田出版というところが書籍(無料講義付き)を販売していました。

というわけで、決まりました。

  • 企業経営理論:早稲田出版
  • 運営管理:早稲田出版
  • 経営法務:TAC
  • 中小経営・政策:TAC

一通り、全ての科目を視聴したところ、早稲田出版の動画は良い(無料であることを考えると、すごく良い)のですが、書籍がいまいち、個人的に。

というわけで、企業経営理論、運営管理は、TACテキストを買い足しました。

そして、授業は早稲田、復習はTACテキストと決定。

あとは、インプットするのみ(皆さんは、ちゃんとアウトプットも適宜やってください)。

とにかく、ひたすらインプット。

ジムで、ウォーキングマシンやってるときも、インプット。講義を音声で聴きながら、できるだけ耳に集中して。単なる作業にならないように。

ちなみに、一番、苦戦すると想定していたのは、中小経営・政策。1回目(2002年ごろ)挑戦したとき、足きりギリギリだったのが、この科目。

理由は簡単。暗記科目だから。実務で関わっている人には、まだ覚えやすいかもしれませんけど、普通の人にとっては、かなり辛い。

やっぱり辛いんですが、これ、講師に助けられました。熱い、とにかく熱い。そこまで熱量を込められると、こっちも覚える気になってくる。

ということで、3回目インプットしたあたりで、だいぶ頭に定着してきました。

おまけ(受験1次)

これは書きますが、本当に参考にとどめてください。有効な人もごく一部にいると思うので、書くだけです。クスノキ自身も同様なことを他の試験ではやっていません。

クスノキの場合、免除科目があります。そうすると、試験会場で待機することになります。

待機場所は込み合うことが想定されますね。

「混むのはイヤだな」

そう思ったので、回避策を考えました。それは、免除科目前の科目のとき、途中退出すること(実際には全ての科目で途中退出しましたが)。

そうすれば、周りより早く待機場所に行けます。実際に、全ての科目で、待機場所の教室で無事に座って落ち着くことができました。

そこで、落ち着くだけでなく、次の科目の勉強に充てます。特に暗記科目の場合は有効です。

ただし、10分前でしたっけ?退出制限時刻前に退出するわけなので、試験時間を削ることになります。メリット・デメリットがあること、しっかり認識してくださいね。

2次試験

1次試験はマークシートなので、合否は読めます。なので、試験後すぐに2次試験対策へ。

この時点でやれていたことは、2次試験でも扱う、企業経営理論と運営管理を1次試験対策で厚めに勉強していたこと。

他では、当時、TACでスタートアップ講義?(名称は間違っているかも)という、1次試験対策の前に行われる講義がありました。

これが、全く学習していない段階で、直近の2次試験4科目を4コマ(たぶん)で見てみよう、という講義。

アウトプット講義として提供されていたら、視聴していない可能性が高かったでしょう。視聴したことで、2次試験のイメージを早期に持てたことは、すごく良かったです(残念ながら数年後には、この講義なくなっていたので、今はないかも)。

ここから、2次試験対策の本番です。

そもそもテキストがありません。1次試験でお世話になった早稲田出版の「中小企業診断士 速修2次テキスト」を買います。

更にもう一冊、アマゾンのレビューが良いもの、同友館「2次試験合格者の頭の中にあった全知識」を。この際、変にケチりません。他にも購入しました、いろいろと。

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ここで問題が発生。アテにしていた早稲田の動画があまり馴染めない。。1次は良かったんですが。相性ですよ、あくまでも。

さすがにTACの講座を追加するには高すぎる。そして、見つけたのが「AAS中小企業診断士 2次試験対策専門校」。ここの講座を追加購入します(よく見つけたなと、今思えば)。

これが書籍もコンパクトだし、付属していた無料講義も書籍をサラッと無駄なく説明してくれる内容でした。

値段は安いし、内容も十分な教材でしたね(速攻で2次対策する人向け。本格的に対策する人にはコンパクト過ぎるでしょうね)。クスノキにはすごく助かる教材でした。

  • AAS「2次の知識はこれ1冊!」
  • AAS「2次の解法はこれ1冊!」

当時は、音声だったか動画だったか、無料で視聴できたはず。

サイトを見たけど、今は提供されていないかも。

インプット教材はようやく落ち着きました。

でも、そもそも時間が全然ありません。前に記した通り、本格的な2次対策は全くやっていなかったので。

クスノキには珍しく過去問題集(TAC)を買います。時間がない以上、テキストを読み込む時間は取れないはずなので。

さて、財務・会計は1次試験も受験してません。基礎を重視するクスノキなので、ここで、早稲田出版・TACの財務・会計を両方とも購入します。

更に、TACの財務・会計の2次対策問題集も買います(当時のタイトルは「集中特訓 財務・会計 計算問題集」でした)。

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とりあえず、こんどこそ教材は出揃いました(と思ってた)。

ここで、また、問題が発生。

TACの過去問題集。試験問題を見て頭で考えた解答の水準と、TACの模範解答の水準が乖離し過ぎ。呆然とします。「こんな解答、クスノキのレベルじゃ絶対に書けん」と。

でも、やっぱり悪あがきします。

「何か評判のいい問題集、ない?」そう思って、アマゾンを検索。何か妙に評判の良い参考書を発見。

  • 同友館「ふぞろいな答案分析」
  • 同友館「ふぞろいな合格答案」

たぶん、それぞれ直近の2冊・1冊を買って、過去5年分を揃えたと思います(答案分析には2年分が掲載)。

読んでみて、めちゃくちゃ安心します。やっぱり誰も秀逸な解答を書けないことに。

結局、1次試験の基礎知識を活用して、与件を拾って、点数を拾うことしか、殆どの受験生はできません。これで一安心です。

「ふぞろい」は問題を読んで頭でイメージしたことが、どれぐらい点数に結びつきそうかを確認します。

もし、多くの人が解答できているのに、自分はイメージできなかったことだけ、目印つけて復習できるようにしておきます。

その繰り返しを何度か。目印つける以外は、すべて頭の中。できるだけ時短。

2次向けのテキストは2冊を購入したものの、サラッと眺めただけで、「ふぞろい」と心中しました

本来は2次向けのテキストを読み込むことをオススメします。2冊とも全然、悪いイメージはありませんでしたし。

ちゃんとテキストでインプットできなかったのは、単にクスノキのスケジュール管理のアバウトさが原因ですね。残業の多い社会人あるある、とは思いますが。

そして、財務・会計の対策。1次のテキストを見ると、やっぱり、税理士・会計士でも扱っていない論点もあるし、そもそも忘却している論点もある。

次に、財務・会計の2次の問題集。これは明らかに解けそうなところは、問題・解答を交互に見て、解けそうなことを確認。この問題集は良かったです。さすがは会計のTACですね。

解けるかどうか不明なところは、ここで初めて、紙に解く。できる限り、時間は使わない。

結局、2次試験の対策としては、時間のない中でも、財務・会計にできるだけ時間を充てて勉強し、そこで得点を稼いで逃げ切る戦略でした。

そして、2次試験の本番

前の席の人が、前後にすごく動く人で、クスノキの机にしょっちゅう、ぶつかってくる。前の人に「少しは落ち着けよ!」とイライラしつつの受験となりましたが、無事に合格。

財務・会計で、たしか、貨幣の時間価値だったかタックスシールドだったかが出題されました。簿記1級とかで扱う論点で、クスノキは解答できました。

多くの受験生が解けなかったようなので、合格しただろうな、と思っていました。

2次試験に関しては、財務・会計を強みにしていると、すごく大きいですね。文章での解答と違って、数値で解答する分、明確に点数差が生じますから。

「今オススメの勉強方法は?」短期合格なら予備校利用だけど。。

さて、今、改めて勉強するとしたら、どんな方法がオススメでしょう?

まず、純粋な独学は却下。テキスト+問題集だけでは効率が悪すぎます。

あとは、本気度と時間と費用の兼ね合いですね。結論として、万人にオススメできる方法はありません

診断士にチャレンジする人の多くは社会人でしょう。どれだけ時間を捻出できるでしょう?いくら本気度が高いとしても、仕事的に時間をかけたくてもかけられないことも。

残業平均60h程度の状況で、クスノキは臨みましたが、これは例外。資格試験慣れしているし、3科目も1次試験免除があるし。

また、家族の関係で、お金をかけられない状況もあるでしょう。そういう場合、時間の制約も生まれるでしょう。

本当は、家族から全面的に協力してもらって、職場にも理解・ある程度は協力してもらって、1年間を目一杯、頑張ってもらうのがベストです。

でも、現実的とは言えないですよね。

診断士に合格しても、金銭的なプラスは生じない方の方が多いでしょう。プラスがあるなら、1年間を頑張って、さっさと合格することで、資金を回収しようと言えますが。

以下、こういう場合、こういう選択を考えてみては?、といくつかの事例を挙げますね

⓵ガチでチャレンジ(絶対に合格したい)+時間を作れる・お金もある・通学できる

予備校通学の一択でしょう。

予備校は大手であれば、どこがいいか、拘り過ぎる必要はありません。その点は、会計士・税理士とは事情が異なります。

具体的には、TAC、大原、LECあたりでしょうか。

通学するわけなので、職場・自宅から近い場所を優先することが一番でしょう。他には、その校舎で全ての科目で講師が教えてくれるのか、自習室が十分あるのか、などは考慮しておきましょう。

長丁場で膨大な量をこなす勉強です。予備校カリキュラムについていく(もちろん、ただ通うだけでなく、復習も)には、通学が一番です。

予備校のカリキュラムに食らいつくことさえできれば、自ずと合格水準に引き上げてくれます。これが予備校の最大のメリット。

自分でスケジュールを無駄に考える必要がありません。教材も同様です。とにかく予備校を信じきることが原則は大事です

例外として、2次は「ふぞろい」を絶対にみましょうね「ふぞろい」は絶対にオススメ!

②ガチでチャレンジ(絶対に合格したい)+時間を作れる・通学できない(しない)

通学できるのであれば、基本的には通学をオススメします。が、自分を律することに長けている人であれば、あえて通信を選択するのもいいでしょう。

また、そもそも近隣に校舎がない(あるけど、リアル授業が少ない)場合も。

この場合、大手の予備校に拘る必要もないでしょう。通学で挙げた、TAC、大原、LECのほか、安価なスタディングも有力な候補になるでしょう。

また、できるだけお金をかけたくない場合、早稲田出版の書籍(+YouTube視聴)という手もあります。

早稲田出版を選択しても、クスノキみたく、他にも教材を買い足してしまうと、結局そこそこの金額になってしまいます。注意しましょう。

③ガチでチャレンジ(絶対に合格したい)+時間を作れない

残業などの理由で、時間を十分に作れない方は、通信に頼らざるを得ません。

だから、結論は②と同様です

限られた時間を有効に使うために、自分に合う方法を早めに見つけましょう

例えば、インプットであれば、通常速で1回見れば理解できるのか、2倍速で概観を掴んで2回目も2倍速で見直した方が理解できるか。

再生速度はどれぐらい速い方がいいのか・繰り返し視聴するのか・何回まで繰り返すのか、決めましょう。極端に繰り返し過ぎるのも時間のロスでしょうし。

他では、メモ書きのタイミングも。1回目で書き込むのか、2回目で書き込むのか、など。

アウトプットも、頭の中だけで済ませるのか、紙に書くのか。これは科目ごとで方法は異なると思いますね。

クスノキは前述の通り、ジムでも講義音声を聴いていました(ジムの時間を削ったら?という意見もありますが)。

通勤途中に、テキストを開かなくても、前日の講義を音声で聴くことはできるはずです。限られた時間を無駄にしないように工夫しましょう!

④合格レベルには達したい

「絶対に1年で合格しきる」というほど強い気持ちはないかな・もちろん合格はしたいよ、という方が大半ではないでしょうか。正直なところ。

そういう方でも、お金に余裕がある+通学できるのなら、予備校通学をオススメします。

それ以外の場合は、スタディングあるいは早稲田出版(+YouTube)で良いのではないでしょうか。

合格レベルに達するためには、ガチな場合と同様に、カリキュラムを守り抜くことが大切です。理想論ですけどね。

通信であれば、いそがしいとき・相性の合わない科目を勉強するとき、カリキュラムを守れなくなりがちです。

でも、一度、遅延すると、リカバリはすごく大変です。それは仕事での経験からも、おわかりになるでしょう。少しでもいいので復習して付いていきましょう。

多くの受講生は理解度が不十分なまま、勉強を進行しています。しんどいときでも、少しの復習は前提として、カリキュラムを守り抜きましょう!

⑤ざっくりと勉強したい

今は試験合格まで考えていない・いろいろ勉強したい、という方は、多額のお金を出してまで大手予備校を利用する必要はありません。

電子教材が好みの方はスタディング、紙が好み・最安にしたい方は早稲田出版(+YouTube)でいいでしょう。

【補足】オススメ勉強法【診断士】

勉強法について補足します。

上記の通り、おおよその方針は示しました。

ただ、懸念するところも

  • 勉強場所を考慮していない
  • 紙媒体を主に推している(持ち運びしにくい)

それぞれ少し補足しますね。

勉強場所を考慮していない

みなさんは勉強場所を確保できていますか?

自宅で勉強できる人は問題ないですね。それ以外の人はどうでしょう?

電卓を使える場所は限られているかもしれません。

いくつか候補を考えましょう。

自宅以外だと、学校、職場、公共の図書館、あたりでしょうか。

クスノキは学生時代、公共の図書館を利用したことがありませんでした。当たり外れもありますけど、最寄りにあるなら使えそうか確認しましょう!

他だと、カフェ、ファーストフード、ネットカフェ。コワーキングスペースも対象かもしれない(意外と安い)。

また、予備校が近場(自宅・学校・職場)にあるのなら、予備校を検討してもいいでしょう。

なぜか?理由は予備校の自習室を使えるから。通信講座でも自習室を使えるのが普通。

診断士の難易度を考えると、勉強する場所の確保は不可欠です。長期間(10か月~12か月程度)をカフェやコワーキングスペースに費やせば、かなりの金額となるでしょう。

それを踏まえると、近場に予備校があるのなら、予備校の方が割安になるかもしれません。

教材費+勉強場所のコストを踏まえて予備校利用を検討しましょう

ちなみに、2023.4現在、以下の料金。いずれもWeb通信、2023年目標。

  • TAC 295,000円(1・2次ストレート本科生)、260,000円(1次本科生)
  • 大原 268,000円(1次・2次合格コース)、220,000円(1次合格コース)

自習室を使うことが目的なのだから、自習室を使えそうなのか、予備校に電話などで確認してみましょう!

紙媒体を主に推している(持ち運びしにくい)

みなさんは紙媒体のテキストを用いるのが好みですか?それとも電子媒体の方ですか?

クスノキは古い人間なので、紙媒体の方が好みです。でも、人の好みはそれぞれですよね。

どうしても電子媒体で済ませたい場合

診断士の場合、電子メインで教材提供している予備校は少ないのではないでしょうか?

その中で、スタディングは異色です。少し紹介しますね。

スタディング

クスノキは、税理士(復習)、社労士(受験)のために利用しました。

内容は充実しています。「料金の割に」ではなく、大手予備校に遜色ないレベル(特に、社労士は同等以上かも)。

診断士は受講したことがありませんが、無料でお試しできるので、確認してはいかがでしょう?

料金は、スタンダード59,400円、コンプリート80,300円(2023.4現在。いずれも1次2次合格コース)。大手予備校と比べるとかなり安い。これでテキストやら問題集やら一通りが揃うので。

また、「学習効率がアップする画期的学習システム」として、いろいろと機能が提供されています。

クスノキが使っていたのは、「マイノート機能」。

これを使うと、webテキストの必要な個所だけを簡単にコピペして、自分だけのオリジナルノートが作成できる優れモノ。

webテキストをまるっとコピペして、それに編集しまくったオリジナルテキストにしてもいいし(pdf印刷したものをペンで加工するもよし)。

診断士に力を入れています(綾部代表自身が診断士)し、料金もかなり安いので、スタディングも検討してみましょう!

受験科目の留意点

ここでは科目ごとの留意点について。

個別に少し補足します。

企業経営理論の留意点は?

前に書きましたが、2次試験でも問われる重要科目。だから重点的に勉強します。

ただし、注意点はあります。

予備校のカリキュラム上、初期に学習する科目と思われますが、この科目が重要だからと、進捗が停滞することは絶対にNGです。カリキュラムこそが優先です。

他の科目を学習するときは、軽くテキストを眺める程度してもらえれば十分です。実際には全く復習しない人も多いでしょうから。

カリキュラム通りに、全科目を一巡することが重要です。無事であれば、5月あたりから復習期間に充てられるはず。そこで重点的に復習をお願いします。

更に注意点です。

クスノキの場合、重視した割には点数が伸びませんでした

過去問を全然やっていないので、断言はできませんが、科目の特性上の問題かもしれません。

アウトプットをやってもらって、その傾向があると思った場合、2次試験があるので論点はしっかり把握すべきですが、暗記の精度は下げてもいいのかも。

点数を拾える科目に、優先的に時間を充てられる工夫も考えておきましょう!

2次対策

まずは、予備校の模範解答を見て、心を打ち砕かれてください!

「こんな解答、自分には書けない。どうしよう?」と絶望してください!

でも、その後が大事です。

前に書きましたが、1次試験の論点は広く押えることが前提として、与件をうまく拾えることが重要です。

どうせ、クスノキもそうでしたが、殆どの受験生は秀逸な論文なんて書けませんから。

割り切ることが大事です。

ふぞろい」は最低、過去3年程度は見ておいた方がいいでしょう。改めて紹介します。

そうすると、「自分も合格答案を書けるのでは?」と勇気が湧きます。安心できますよ!

運営管理の留意点は?

こちらも、2次試験で問われます。

また、クスノキが勉強量の割に点数が伸びなかったのも企業経営理論と同様です。

ですので、留意点は「企業経営理論」で書いた内容と同じです。

2次対策

2次対策も「企業経営理論」と同じですね。

経営法務の留意点は?

前に書いた通り、勉強量の割に点数を稼げました。TACのリサーチで確か1桁順位。

多少は、宅建で民法・会計士で会社法を勉強していたメリットはあったかもですが、勉強したのは過去の話。その後は実務でも使わず、そんなアドバンテージがあったとは思えない。

となると、稼げた理由は簡単。

みんな経営法務まで手が回っていない

カリキュラムをしっかりこなせば、平均点は取れるはず。

勉強内容には、丸暗記もあれば、理解を伴うものもあります。理解を伴うものは、趣旨がわかっていれば、その後の暗記も少し楽になります。

丸暗記の内容も、1次試験のときの一瞬だけ覚えていればいいのです。

試験直前の休憩時間も見直すなど、一瞬だけ覚える工夫を最後まであがいてください!

一つ注意点

仮に経営法務に妙に興味が湧いたとしても、1科目に過ぎず、しかも2次試験に関係ありません。

絶対に、のめり込むことはNGです。

のめり込むのは、2次試験の合格後にしてください!

中小企業経営・中小企業政策の留意点は?

前に書いた通り、勉強量の割に点数を稼げました。丸暗記が苦手にも関わらず。

理由は前に書いた通り、TACの講師の授業が熱すぎたこと。

「丸暗記イヤだな~」の気持ちを打ち砕くほどでした。

講師は「洞口智行」先生YouTubeで「ほらっちチャンネル」を開設されています。

現在はTACを離れているようですが、個人でYouTube等を活かして受験指導されているみたい。

どうしても苦手意識を払拭できない方は、洞口先生の授業を受けるといいかもしれませんね!

なお、のめり込むことNGは、経営法務と同じです。

財務・会計の留意点は?

これ、クスノキを合格させてくれた科目です。

だから言うわけではありません。

「財務・会計は絶対に得意にしてください!」

前にも書きましたが、2次の4科目のうち3科目は、誰も解けません・点数を稼げません

与件を丁寧に拾い上げるだけに過ぎず、明確にアドバンテージを稼ぐことは普通の人には難しいでしょう。

となると、残りの1科目の財務・会計がカギです。

財務・会計は、できた・できなかった、が明らかですよね。

だからこそ、重点的に力を注いでほしい!

クスノキは免除だったので受験しませんでしたが、ちゃんと勉強していれば、1次試験でも貯金を稼いでくれるはずです。

1次試験の後になって、1次試験のテキスト・問題集をやったわけですが、その後に解いたのが前述した、TACの問題集「第2次試験 事例Ⅳの解き方」。改めて紹介します。

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もし、自分の予備校の教材に物足りなさを感じた場合は、検討してもいいでしょう。

ちなみに、財務・会計だけは「ふぞろい」の重要度は落ちますね。個人的には。

さて、ここからは、本当の参考情報です。多くの人には勧めません。

クスノキのとき、貨幣の時間価値だかタックスシールドだかが出題されて、多くの人が沈みました。これ、簿記1級の論点です。

この分野で、どうしても補助教材が欲しい方はTACの簿記1級テキストはいかがでしょう(「工業簿記」「Ⅲ」であることに注意!)。クスノキが実際に使っていました。

商業簿記とちがって、最新版であることに拘る必要も殆どないので、アマゾンあたりの中古でも十分でしょう。

また、CPAラーニングでは、現在(2023.4)、簿記1級の講義(テキスト・問題集・講義とも無料)を順次、公開しつつあります

必要な分野「のみ」を視聴してみてはいかがでしょうか?

経済学・経済政策の留意点は?

こちらは2次に関係ない科目ですね。深入り厳禁です!

とは言え、財務・会計と同様に、正解・不正解がはっきりした科目。得意にすれば高得点を稼げる魅力はあります。

ところで、クスノキは合格時に免除でしたが、2002年ごろの挑戦時に勉強しています。

このときにTACのテキストがイマイチしっくりこない(TACの教材が悪いのでなく、クスノキが社畜残業過多+本気度低い結果、十分な時間を捻出していないのが原因)。

そこで、他の教材をあさり始めました(しつこいですが、本来はNGです。くれぐれも予備校のカリキュラムを優先してください)。

そのときに良かったのが、TAC出版「マクロ経済学のまるごと講義生中継」(ミクロもある)

全然マイナーなんですが、すごく個人的にはわかりやすかったのでオススメです。

もし、今の予備校の教材がしっくりこない場合、補助教材として考えてみてください。

他の教材として、こっちは有名です。中央経済社「試験攻略入門塾 速習! ミクロ経済学」(マクロもある)も利用しました(会計士の試験のとき)。

こちらは動画無料視聴できることがポイント。アマゾンで高評価です。

動画視聴できるのはメリットで、かなり充実しています。悪い言い方をすれば時間がかかります。

診断士の受験生の場合、全て見ることはマイナスの方が大きいです、時間の面で。だから、使うとしても、自分がわからない論点だけを視聴するよう、くれぐれも気を付けましょう。

経営情報システムの留意点は?

ごめんなさい。コメントありません。

大学の研究室以来プログラミング、会社入ってからも現場でシステム開発やってて、当たり前に知識があったので。

それでも免除しましたけどね。休憩を優先したかったので。

免除が受けられる方は、受験して高得点を稼ぐのか、免除して受験科目に集中する・休憩を優先するのか、自分に合う戦術を検討しましょう

(おまけ)口述試験

おまけです。口述試験について。

2次試験に合格すると、口述試験があります。殆どが合格できる試験です。

言い方を変えると、ほんの僅かな不合格者が存在します

「みんな合格するから大丈夫だよ~」と先輩合格者から言われるかもしれません。

でも、注意が必要です。本当に無勉で臨むとヤバい可能性があります。

口述試験は2次試験の題材を問われます。このとき、手元に資料など何もありません。

というわけで、口述試験に臨む直前には、2次試験の問題・予備校解説を確認し直して、本番に臨みましょう!

予備校によりますが、無料セミナーをやったりもします。クスノキもTACの無料セミナーをweb視聴しました。

「診断士以外にオススメする資格は?」個人的にはFPがオススメ!

なんやかんや資格を取得しているクスノキですが、皆さんにオススメしている資格は、FP3級・2級です。

稼げる資格ではないけど、保険や税金や投資やら、生活に必要な知識を広く学べる資格です。安く学べますし、勉強のコスパがすごくいいと思っています。

まだ勉強したことがない方は、ぜひ検討してみてください!

FPの記事も書いているので、参照頂けると幸いです

まとめ(診断士に短期で合格したい!1年足らずで合格した体験談とオススメ勉強法)

中小企業診断士試験について、資格マニアなりの記事にまとめてみました。

会計士・診断士ほどではありませんが、普通に仕事している社会人が目指す資格となると、診断士は最高峰ランクではないでしょうか。

それほどの難関資格になると、合格したい気持ちが大前提だと思います。

そして、膨大な量をこなすだけの愚直さ・素直さが大切です。

一方で、幅広い分野の知識が問われますし、科目の重要性の強弱もありますので、自分なりの工夫も必要とされます。

絶対に合格したいなら、カリキュラムを守りやすい予備校通学が無難でしょう。

でも、何かと制約の多い社会人。通学が無理な場合は、自分なりのアレンジを加えて、全体カリキュラムを順守しましょう。

最低限の復習でもいいので。とにかく続けることが大事!

2次試験まで合格するには長丁場の試験になります。受験時がピークになるように、合格を目指して突き進んでください。

興味が湧いた方は、是非とも診断士にチャレンジしてみてください!

そのときの勉強方法に、この記事が少しでも役立ってもらえると幸いです。

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