FP3級って勉強した方がいいの?
意見は分かれますよね。勉強すべきとか、意味ないとか。勉強方法も、簡単だから独学で十分とか、意見はいろいろ。
この記事では、税理士合格者がFP3級にチャレンジしたときの体験談を踏まえて、どんな人にオススメするのか・独学で合格できるのか・どんな勉強方法をオススメするのか、をお伝えします!
- 「当時のFP知識はどのくらい?」相続だけ。他の5科目は無知
- 「FP3級って意味ない?」あるよ。広くみんなに勉強してほしい!
- 「FPを勉強するメリットって何?」生活するための常識を広く学べるよ!
- 「独学でも大丈夫?」はじめは動画視聴した方が無難だよ!
- 「勉強方法はアウトプット中心?」入門だからこそインプットを大切に!
- 「アウトプット軽視でいいの?」過去問・模擬試験はやるべき!
- 「どんな勉強したの?」テキスト+音声講義が中心。それでも十分
- 「今オススメの勉強方法は?」今なら王道テキスト・問題集+YouTubeがオススメ!
- 【補足】オススメ勉強法【FP3級】
- 「FP3級の次は何を勉強する?」ぜひFP2級をやろう!
- まとめ(どんな人にオススメなの?FP3級のメリットと勉強方法を紹介)
「当時のFP知識はどのくらい?」相続だけ。他の5科目は無知
FPの科目は6種類。
FP3級を勉強する時点で、クスノキは税理士には合格していました。
税理士の相続税法を勉強していたので、FPの相続に関しては既に知識があった状況ですね。
で、他の5科目は無知。所得税法を勉強してなかったし、当時は会計事務所経験とかもないので、タックスも無知というわけです。
FPは、浅く広く・安く勉強できる、という点に魅力を感じて、勉強を始めました。
「FP3級って意味ない?」あるよ。広くみんなに勉強してほしい!
FP3級って、人の評価が分かれません?
勉強した方がいい派、意味ない派、の2つ。
クスノキは断然、前者。というか、勉強した方がいいどころか、みんな勉強すべき、と思っているくらい。
意味ない、という主張は、就職・転職・昇給とか、社会的評価は高くない点が理由かなと。
でも、何も社会的評価が全てではないですよね?
クスノキもFPの6科目の全てが、みんなに役立つとは思っていません。
でも、部分的に役立つ部分が多くの人にあるはず。例えば、社会保険とか所得税とか投資とかって多くの人が知っておいた方がいいと思うんですよね。
特に社会保険。公的な保険サービスって、具体的にどんなものがあるか、知らなくないです?クスノキはそうでした。
公的保険サービスのこと全然知らなくて、民間保険に言われるがまま入っていたり。
そういう気付きを得られるだけでも、FPの勉強価値があると思います。安く手軽に勉強できるので。
他の科目も、人によっては有効に感じると思うんですよね。6科目のうち、明らかに無駄な科目がないこともポイント高い。
YouTubeとかでも情報はたくさん手に入るけど、散乱してることも多いじゃないですか?
淘汰がだいぶ進んでいて、有益な情報が目立ってきてる感じはあるけど、自分自身の知識がないと、変な情報に騙されちゃいますよね。
情報強者のつもりが、知らないうちに騙されている情弱に陥らないためにも、自分でしっかりと判断できるだけの知識を身に着けてほしい!
個人的には、ひろーく、多くの人に、ぜひ勉強してほしい!
「FPを勉強するメリットって何?」生活するための常識を広く学べるよ!
というわけで、勉強をオススメするFP3級。メリットというか、どんな内容を学べるのかを少し補足しますね。
FPの6科目を列挙すると、①資金計画、②保険、③金融、④不動産、⑤所得税、⑥相続税。正式な名称じゃないけど、何となく伝わる表現で。
資金計画は、実際にやるレベル感は人それぞれだけど、意識づけは必要ですよね。これから何歳まで生きるのか、わかりませんし。収入もあるのに常にカツカツな人とかは特に、気付きを得られる良いきっかけになるかも。
保険は、公的保険※と民間保険。保険にも生命保険だけでなくて介護とか年金とか、損害保険とか、色々あります。どんな保険種類があるのか知ることで、本当に入らないといけない保険が見えてくる人もいるのでは?
※公的保険は資金計画の科目の中で学びますが、説明の便宜上、保険に含めました。
金融は、株とか投資信託とか。NISAやらiDeCoやらで流行ってますね。でも、周囲に流されていません?自分に適切な商品を選ぶことが必要です。出口のデメリットを伝えずに、入口メリットだけを訴える情報も多いですし。
不動産。クスノキ個人は一番、関係の薄い科目。賃貸物件に住んでいるだけだから。それでも媒介契約とか借家権とか関係ある知識はありますね。戸建て・マンション購入を考えたり・不動産知識の勉強を考えている人の取っ掛かりにもいいでしょう。
所得税。クスノキは、ずっと源泉徴収票の読み方も知らないままでした。会社員だと節税(社会保険も)できる部分はすごく限られるけど、所得控除・税額控除の仕組みとかは知っておいて損はないはず。特に自営業の人はぜひ勉強してね。
相続税。そもそもの税額計算の仕組みをざっくり知っていたら、相続税を気にした方がいいのか・気にする必要がないのか、判断できるはず。後者なら無駄な心配しなくて済むし、前者なら事前の対策を立てられますよね。
簡単な6科目の紹介でした。明らかに無駄な科目ってないでしょう?
「独学でも大丈夫?」はじめは動画視聴した方が無難だよ!
じゃあ、どうやって勉強すればいいでしょう?
科目に馴染みのある人であれば、独学。つまり、テキスト主体の勉強でいいでしょう。
クスノキの場合、相続が該当しますね。
逆に、科目に馴染みがない場合、最初に動画を見ることをオススメします。理解が早まるし・深まるので。
合格した後に振り返れば「3級は簡単、テキストだけでいけたのでは?」と思うかもしれません。
でも、「0を1にする」のって簡単じゃないですよ。素直に動画に頼りましょう。
今は予備校に通わなくても、比較的、安価に動画を見れたりもしますからね。
って、予備校を否定しているつもりはありません。
勉強に不慣れな場合、予備校の利用、特に通学講座の利用をオススメします。
予備校のカリキュラムに従ってさえいれば、合格レベルまで引き上げてくれるのは、初学者にとって大きなサポートになるはず。
初学者がさっさと合格するには、予備校利用も検討してください!3級は料金も安いですし。
「勉強方法はアウトプット中心?」入門だからこそインプットを大切に!
FPに限らず、資格試験の勉強って、アウトプット(演習)中心を勧める人、多いですよね?アウトプットだけで十分的な。
これ、ごめんなさい。クスノキが少し特殊(アウトプットやらず合格したもの多数)なのもあるけど、アウトプット中心は個人的には勧めない!
だって、全く知識のない人が、いきなり問題を解けるようになるわけ、ないじゃん。
「金融って何?」「不動産って?」みたいな人は、絶対、インプット(テキスト・講義)が大事。
体系的なインプットがあってこそ、その後の理解が早まるし、深まるし。
インプットがあいまいな状態で、ひたすらアウトプットやっても、知識が混同するだけ。時間のロスでしかないよ!
ちなみに、アウトプット教材がインプット教材を兼ねている(そもそも良いテキストがない・アウトプット教材の説明が充実してる)場合もあるけど、基本はインプットが大事です。
「アウトプット軽視でいいの?」過去問・模擬試験はやるべき!
じゃあ、アウトプットは軽視してもいいの?
これも間違い。アウトプットも大事。
と言いつつ、クスノキ自身は実はテキストの問題しか解いていない。問題集も過去問もやらず。
でも、これは例外的と思った方がいい!FP3級までに、大学受験からIT資格、税理士に至るまで、受験慣れしているわけで。
つまり、試験慣れしていない人は、素直に問題集・過去問もやって、どんな論点が問われがちなのか、把握しましょう。
それがわかれば、インプット中心に戻してもらって良いかもしれませんね。
「どんな勉強したの?」テキスト+音声講義が中心。それでも十分
ちなみにクスノキの勉強方法は。
テキスト+音声講義でした。具体的には、(今は販売されていない)栗本大介さんのFP書籍(CD付き)で勉強しました。
できるだけ、安く勉強しようとケチりました。
ただ、栗本先生の授業は音声だけでも十分わかりやすく、合格には十分なものでした(というか、十分過ぎ。学科が1点ミス。実技は全問正解)。
CDを聴きながら、テキストにメモ書きして、後はテキストを読み込む。全ての科目に共通の手順ですね。
「0を1にする」科目については、音声なり動画なりで教えてもらった方が絶対にいいです!
「今オススメの勉強方法は?」今なら王道テキスト・問題集+YouTubeがオススメ!
というわけで、テキスト+CDを利用したクスノキですが、今、改めて勉強するとしたら。普通は問題集も利用すべきことを考慮して。
やっぱり、講義+テキスト・問題集でしょうね。講義はクスノキの時代のCDとちがって、(通学または)動画でしょうけど。
テキスト・問題集・講義
テキスト・問題集について、クスノキ個人のオススメは、TAC出版「みんなが欲しかったシリーズ」の教科書・問題集。
3級は他の教材を使ったけど、2級はクスノキ自身が使ってみてコレで十分(ほぼ毎年、買い直しています)と思います。とは言え、字体にクセがあるのがイヤな人もいるみたい。
問題は「講義をどうするか?」です。
さすがにTACは無料で講義を提供していませんから。
ここで候補に挙がってくるのがLEC「FP3級合格のトリセツ 速習テキスト」(クスノキは2級を購入しましたが、内容は十分そうです)。
今(2023.4時点)、YouTubeで「ほんださん」がLECテキストと連動した講義を提供してくれています。
テキストの全項目を網羅したものではないかもしれませんが、この取っ掛かりが「0を1にする」上で一番、重要です。
取っ掛かりさえ上手くいけば、テキストを読むことも、だいぶ楽になりますから。
部分的に視聴しましたが、教え方は上手いです。
少しクセを感じる方もいるかもしれませんけど(「ほんださん」ごめんなさい)。でも、多少クセがある方が、記憶に残るものですよ~
ちなみに、FP3級の教材は他もいろいろ充実しています。アマゾンのレビュー見るとか、書店で見るとか、で確認してください。書店で確認した人は、書店で買ってあげてね。
講義も無料で優良なものは限られるかもしれませんが、安価なものは他にもあります。
例えば、クスノキが学習した栗本先生。今は「栗本大介のFP予備校」にて授業されているみたい。
他にも、スタディングとかオンスクとか。他にもあるでしょうね。スタディングは、税理士(復習)や社労士の講座を取りましたけど、十分な内容でしたし、検討してもいいでしょう。
過去問
ごめんなさい。過去問を使ったことがないので、詳細を語れません。
基本はインプット中心+問題集でいけるはずです。
でも、試験慣れしていない人は、過去問を何回分か解いて、時間配分に問題ないか確認した方がいいと思います。
予備校
予備校を使うなら、通学講座をオススメします。近隣に校舎があれば、検討してみるといいでしょう。
自習室を使えるメリットもありますし。3級は金額も安価なので、一つの魅力になりますね。
予備校は、特に限定し過ぎる必要はないかと思います、FPの場合は。
例えば、TACとか大原とかLECとか。
会計に強い学校って、FPにも力を入れているので。他にも良い学校、あると思います。利用しやすい校舎を探してみてください!
【補足】オススメ勉強法【FP3級】
勉強法について補足します。
上記の通り、クスノキのオススメは以下のセット。
- YouTube「ほんださん」
- LEC FP3級合格のトリセツのテキスト
- レビュー評価の高い問題集・過去問
上記セットについて補足します。
テキストとしてはTAC「みんなが欲しかった」教科書を一番推しているのですが、YouTubeとの連動のメリットには勝てません。
とは言え、YouTube単独でも視聴できる(テキストを映しながらの授業)ので、テキストにTACを選択しても大きな問題はないでしょう。
さて、上記のオススメについて、懸念するところも。
- 勉強場所を考慮していない
- 紙媒体を使用している(持ち運びしにくい)
それぞれ少し補足しますね。
勉強場所を考慮していない
みなさんは勉強場所を確保できていますか?
自宅で勉強できる人は問題ないですね。それ以外の人はどうでしょう?
いくつか候補を考えましょう。
自宅以外だと、学校、職場、公共の図書館、あたりでしょうか。
クスノキは学生時代、公共の図書館を利用したことがありませんでした。当たり外れもありますけど、最寄りにあるなら使えそうか確認しましょう!
他だと、カフェ、ファーストフード、ネットカフェ。コワーキングスペースも対象かもしれない(意外と安い)。
また、予備校が近場(自宅・学校・職場)にあるのなら、予備校を検討してもいいでしょう。
なぜか?理由は予備校の自習室を使えるから。通信講座でも自習室を使えるのが普通。
また、FP3級なら予備校も安いから、教材費+勉強場所のコストを考えると予備校利用もアリです。
資格手当が付く人には特にオススメかもしれませんね。簡単に資金回収できますから。
ちなみに、2023.4現在、以下の料金。いずれもWeb通信、2023.9目標。
- TAC 15,300円(本科生)
- 大原 17,300円(合格コース)
自習室を使うことが目的なのだから、自習室を使えそうなのか、予備校に電話などで確認してみましょう!
紙媒体を使用している(持ち運びしにくい)
みなさんは紙媒体のテキストを用いるのが好みですか?それとも電子媒体の方ですか?
クスノキは古い人間なので、紙媒体の方が好みです。でも、人の好みはそれぞれですよね。
どうしても電子媒体で済ませたい場合、
例えば、LECやTACの電子書籍(kindle版あり)を利用する方法があります。でも、現時点では固定レイアウトなので自由に編集できない。
他だと、有料(高くはない)になるけど、スタディングとかオンスクとか栗本予備校とか。少し紹介しますね。料金は2023.4現在の情報です。
スタディング
クスノキは、税理士(復習)、社労士(受験)のために利用しました。
内容は充実しています。「料金の割に」ではなく、大手予備校に遜色ないレベル(特に、社労士は同等以上かも)。
FP3級を実は受講したことがあります(合格後に。安かったので興味本位)が、あまり記憶に残っていません。ごめんなさい。無料でお試しできるので、確認してはいかがでしょう?
料金は、4,950円。かなり安い。これでテキストやら問題集やら一通りが揃うので。
また、「学習効率がアップする画期的学習システム」として、いろいろと機能が提供されています。
クスノキが使っていたのは、「マイノート機能」。
これを使うと、webテキストの必要な個所だけを簡単にコピペして、自分だけのオリジナルノートが作成できる優れモノ。
webテキストをまるっとコピペして、それに編集しまくったオリジナルテキストにしてもいいし(pdf印刷したものをペンで加工するもよし)。
料金も安いので、スタディングも検討してみましょう!
オンスク
オンスクは、短期間だけ使ったことがあります。社労士受験の最初に利用しました。なにごとも入門は簡単なものから入った方が楽です。
こちらは、サブスク。資格試験対策には珍しい(たぶん)。「ウケホーダイ」対象の講座がいくつでも受講できるのが特徴です。
料金は月額1,078円(ライト)、1,628円(スタンダード)。
クスノキ個人としては、FP3級を本格的に目指すなら、先に挙げた方法を選択して欲しい。
でも、あえてオンスクを紹介しているのは、FP3級を勉強しようか検討している人の多くは、他の資格試験も詳しくは知らないだろうと思われるから。
FP3級を本気で目指すか悩んでいる人は、オンスクを短期間だけ利用して、簿記・FP・宅建・行政書士・社労士などなど、自分が目標とする資格を品定めしてもいいでしょう。
そういう人に限って、オンスクの利用をオススメします!
栗本予備校(栗本大介のFP予備校)
栗本予備校そのものは使用したことがありません。
でも、FP3級を取得したとき、栗本先生の授業を聴きました。
書籍(音声CD付き)を購入しました。FPは初めて学習するので、講義を受けたい、でもケチりたいという心境で。
実際のところ、栗本先生の講義はすごく良かった。書籍も内容自体は良かったんですが、有名な出版社じゃなかったので、編集に微妙感ありましたが。
とにかく栗本先生の講義のおかげで、スムーズに合格レベルに達しました。
こちらも、サブスク。3級と2級と合わせて見放題で、安い、というのがウリ。
料金は月額2,980円。本来は4か月以上の継続が前提のところ、2023.4現在は期間限定で1か月単位の契約が可能らしい。
解約するタイミングに注意する必要はありますが、2級まで検討している人にはオススメでしょうね。
短期で済ませる人・2級まで進む人にとって料金も安いので、栗本予備校も検討してみましょう!
「FP3級の次は何を勉強する?」ぜひFP2級をやろう!
ここまでFP3級について記しました。
FP3級の次は何を学習しましょう?
順当にFP2級に進んでください!
3級が合格したなら、2級の勉強はそれほど大変でないですし、講義・教材も比較的安価で手に入ります。
何より、知識に深みを持たせることができて、世の中に散乱する情報から適切に取捨するスキルが身につくはず。
また、FP2級の合格後に、簡単な研修・手続きでAFPになれますが、勉強会で色々な業種の人と知り合いになることができるのも魅力です!
もちろん、年会費とかコストは少しかかりますけど、士業の会費と比較すると、かなりカワイイ金額です。
クスノキ自身もいろいろ、FP勉強会に参加しています。
というわけで、ぜひFP2級に進んでみてください。2級の記事も参照して頂けると幸いです。
まとめ(どんな人にオススメなの?FP3級のメリットと勉強方法を紹介)
FP3級について、資格マニアなりの記事にまとめてみました。
税理士・会計士・診断士・IT系・宅建その他多くの資格を取得してきたクスノキが、個人的に一番オススメしている資格がFP3級・2級です。
予備校に通わなくても、安価に勉強に取り組めることも魅力です。
FP3級に取り組むことが、今後の人生を豊かにする材料になるかもしれません。
興味が湧いた方は、是非ともFP3級にチャレンジしてみてください!
そのときの勉強方法に、この記事が少しでも役立ってもらえると幸いです。